
リボ払いにどんなイメージを持っていますか。
利息の負担が多くなる、借金が増える、等々のデメリットが多いイメージを持っている方もいるのではないでしょうか。
しかし、そのようなイメージだけで利用しない、と判断するのは勿体ありません。
人を第一印象で気が合わないと決めつけて、それ以上関わらないようなものです。
確かにリボ払いにはデメリットが大きいのですが、勿論メリットもあります。
その両方を知った上で、利用を検討するというのも悪くはないと思いませんか。
今回の記事では、リボ払いの利用を迷っている方の判断材料となるように、メリットとデメリットを紹介していきます。
また、メリットとデメリットを踏まえて、リボ払いを選ぶべき時についても解説します。
是非、参考にしてみてくださいね。
リボ払いとは
リボ払いとは、毎月の返済額を一定額にすることが出来る返済方法のことです。
ただし、利用残高に応じて利息手数料は発生するので、月に返す額が少なくなるほど利息が増えてしまう性質を持っています。
リボ払いのメリット
メリットは以下のような点です。
- 月々、定額で返済出来る
- 毎月の返済額を都度変更出来る
一つずつ見ていきましょう。
メリット①月々、定額で返済出来る
リボ払いを利用すると、毎月の返済額を定額に出来ます。
通常クレジットカードなどでは翌月に一括で返すことになりますが、これだと負担が大きいという場合に便利な返済方法であると言えます。
また、毎月の返済額が一定になることで月の家計の計算もしやすくなります。
メリット②毎月の返済額を都度変更出来る
あまり知られていないメリットは、月の返済額を変更出来ることです。
通常、分割払いを選んだ後は返済額を変えることは出来ません。
一括返済を分割払いに変更することは出来ますが、分割回数は変えられないのです。
しかし、リボ払いの場合には、その都度で返済額を変更出来ます。(1,000円単位、5,000円単位の場合あり)
その為、臨時収入やボーナスが入ったタイミングなどで、返済額を上げて完済までのスピードを上げることも可能。
返す額を自分の月の収入状況によって変えることが出来るのは、大きなメリットだと言えるでしょう。
リボ払いのデメリット
次にリボ払いのデメリットについて解説していきます。
デメリットは、主に以下になります。
- 利息負担が大きくなる
- 何度も利用する事で利用残高が分からなくなる
- 借金をしている感覚が薄くなる
詳しく見ていきます。
デメリット①利息負担が大きくなる
リボ払いは、利息の負担が大きくなりやすい仕組みがあります。
その原因は、返済額を少なく設定出来てしまうことです。
利用する業者によって多少異なりますが、低いと3,000円〜5,000円くらいから設定出来てしまいます。
月にたったこれだけの返済額で、10万円〜20万円以上の大金も借入可能です。
完済までにとんでもない期間がかかるであろうことは、想像が容易いのでは。
実際に返済シミュレーションで計算してみましょう。
例)金利15% 毎月5,000円の返済 20万円の借入
→総返済額278,954円
計算の結果、この場合は利息だけで78,954円かかっていることになります。
20万円を借りて、約8万円の利息がかかると考えると高いですよね。
これは、月に返していく額を少なくし完済までの期間が長くなったことで、利息の負担額が増えたということなのです。
デメリット②何度も利用する事で利用残高が分からなくなる
また、リボ払いの返済額は月で一定なので、自分が今いくらお金を借りているのか分からなくなります。
一方、通常のクレジットカードなどのように翌月に一括返済していれば、利用した分だけ来月に請求されるので分かりやすいです。
今月はお金を使いすぎたなと反省し、来月は抑えようという考えにもなるでしょう。
しかし、リボ払いは返済額から利用残高を知ることは困難です。
何度も利用していると、今返済しているリボ払いは一体いつの分なのか、残高はどれくらいで完済はいつになるのか、分からなくなります。
利用残高を毎月確認する、という習慣がない人はとても危険な返済方法だと言えるでしょう。
デメリット③借金をしている感覚が薄くなる
更にデメリットとしてあげられるのは、借金をしている感覚が薄くなるということ。
何度もリボ払いを使っているのに返済額が一緒だと、まるで自分のお金で毎月返済出来ているというような錯覚を覚えるようになります。
更に酷くなると、自分のお金で買い物をしているような気持ちになり、借金の感覚が薄くなるのです。
これは、リボ払いを利用したことで債務整理をすることになった人に共通して言えることです。
借金の感覚が薄くなることは、借金地獄の生活への一番の引き金になります。
リボ払いを選ぶべき時とは
さて、リボ払いのメリットとデメリットについて解説しましたが、それを踏まえてリボ払いを選ぶべき人はどんな人なのでしょうか。
それは、「どうしてもお金がない時に一度だけ利用する」という使い方をする人です。
リボ払いは返済額を自分で決めることが出来るので、どうしてもお金がないという時はとても便利です。
少額の返済をする間に、お金がないという状況を立て直していくこともできるでしょう。
そんなどうしてもお金がないという時に利用して、その後は返済だけにすれば良いのです。
一度しか利用せず、返済額を下げたりしなければ、リボ払いの利息が膨らみ続けるということはありません。
利用残高は減り続けるだけなので、一度返済シミュレーションで完済までの期間を確認すれば、それで済みます。
そういう意味では、本当にお金がない人に生活を立て直す為の猶予期間を与えてくれている、という隠れたメリットかもしれませんね。
まとめ
いかかでしょうか。
リボ払いの利用を迷っている方に向けて、メリットとデメリット、そして利用すべきタイミングについて解説をしてきました。
リボ払いは危険だ、というイメージだけで考えていた方も、メリットを知ることで少し印象が変わったのでは。
簡単にまとめると、以下のようになります。
- リボ払いは返済額を定額にすることが出来る
- 毎月の返済額は都度変更することが出来る
- リボ払いは利息が大きくなりやすい仕組みがある
- 何度もリボ払いを使うと、利用残高が分かりにくくなる
- リボ払いをしているうちに、借金をしている感覚が薄くなる
- リボ払いを使うべき時は、本当にお金がなく、一度だけの利用をする時
本当にお金がない時は、リボ払いを使うメリットもあるんですね。
しかし、危険であるというイメージが根強く、使うべきではないという意見も多いです。
実際に、デメリットによって破産に追い込まれた人がいることも事実です。
利用を悩んだ時は、今すぐにリボ払いを使ってまで欲しいものなのか一度念頭に置いた上で、検討してみてくださいね。