女性がおまとめローンについて悩んでいる画像  

複数のカードローンの返済をしていると、毎月返すだけで精一杯になることも珍しくありません。
いつになったら借金を返し終わるのだろう・・・と不安を抱えている方もいるでしょう。
そんな時、テレビや雑誌などで目にする「おまとめローン」という言葉はとても輝いて見えますよね。

しかし、「おまとめローンを組んでも本当に返済は楽になるの?」と思っていたり、「デメリットがあるのでは?」と思っている方も多いでしょう。
その感覚、間違っていません。
おまとめローンには知っておかなくてはならないデメリットがあります。

そこで今回の記事では、おまとめローンのデメリットにスポットを当てて詳しく解説。
借金をまとめようか悩んでいる方は、検討材料として参考にしてみてくださいね。

おまとめローンとは

 

まずは、改めて解説しておきましょう。

おまとめローンとは、主に今ある借金を一つにまとめることです。

人によっては、複数ある借金のうち二つを一つにまとめる場合もあります。 簡単に例を出すと以下のようになります。

例)
Aローン50万円とBローン50万円の借入
→Cローンで100万円借りて完済、そのあとはCローンを返済していく

すなわち、一旦は借入金が200万円(Aローン50万円:Bローン50万円:Cローン100万円)に増えます。

ここで、「200万円も借りたら、総量規制に引っかかってしまう」と思った方もいるのでは。
次項から解説していきます。

おまとめローンは総量規制の対象外

 

総量規制とは、年収の3分の1以上の借入を制限するルールのこと。
このルールに則って営業している金融機関(銀行以外)は、利用者が総量規制に引っかかっていないか、確認して貸付しています。

ただ、おまとめローンの場合にはたとえ年収の3分の1以上の借入だったとしても、対象外となります。
これは、借金をまとめることが「顧客に一方的に有利な借り換え」とされているからです。

おまとめローンを組めば、金利が下がり利息負担が減ることもありますし、返済日が1日になって返済計画が立てやすくもなります。
このメリットを使えば、利用者が完済しやすくなるから特別に許可、ということなのです。

ここまでだと「おまとめローンは特別扱い受けるくらいメリットがあるみたいだし、やっぱり使うべき?」と悩んだ方もいるでしょう。

しかし、まだ検討材料としては不十分です。
次項からは、おまとめローンのデメリットを解説していきましょう。

また、やっぱりまずはおまとめローンの基礎知識から知りたいと思った方は、「おまとめローンって何?知っておきたい基礎知識」の記事を参考にしてみてください。

おまとめローンって何?知っておきたい基礎知識
「おまとめローン」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか? 忙しい日々の中での資金繰りは、なかなか難しいもの。 特にお金を借りているところがいくつもあると、その管理も...

おまとめローンのデメリットとは

 

おまとめローンのデメリットは、主に以下の3つです。

  • 金利が高くなることがある
  • 返済合計額が増えてしまうことがある
  • 借入額が増えてしまう可能性がある
  • 銀行カードローンでおまとめローンを組むのは難しい

では、デメリットをひとつずつ見ていきましょう。

おまとめローンのデメリット1:金利が高くなることがある

 

キャッシングする際にも、金利を比べることは多いですよね。
少しでも低い金利でお金を借りた方が、利息の負担は減るからです。

これはおまとめローンを組む時も同じで、少なくとも今借りている金融機関よりも金利が低いところで組みましょう。

借金をおまとめ出来れば必ずお得に完済出来る訳ではありません。
高金利なのに気にせずにまとめてしまうと、金利が高くなる分利息の負担も増え、完済が難しくなることも。
借金を一つにしたのに金利が高くなるのは、大きなデメリットですよね。

必ず、今契約している金融機関の金利がどれくらいなのか確認した上で、おまとめローンを検討しましょう。

おまとめローンのデメリット2:返済合計額が増えてしまうことがある

返済合計額が増えてしまう原因は「毎月の返済額を下げてしまうこと」です。

おまとめローンを組んだ後に毎月の返済額を大幅に下げてしまうと、それだけ完済までに時間がかかるようになります。
よって、返済までに払う利息も増えてしまうのです。

わかりやすいように、返済シミュレーションで計算してみましょう。

例)金利18%で30万円を毎月返済していく場合

毎月の返済金額総利息額完済までの期間
8,000円144,171円56ヶ月
10,000円101,523円41ヶ月
12,000円78,817円32ヶ月

表を見たらわかるように、毎月の返済額が増えるほど総利息額は減っていますね。
この例の場合、返済額を毎月2,000円増やすだけでも約4万円もの利息節約につながります。

ただしすでに毎月の返済が苦しく、借金をまとめることで返済額を少なくすることを目的にしている場合には、このデメリットは問題ありません。

おまとめローンのデメリット3:借入額が増えてしまう可能性がある

前述した通り、おまとめローンを組む際には一度借入額が倍になります。
100万円分の借金を返すためには、100万円借りなくてはいけないからです。

この完済用に借りたお金を、別のことに使ってしまうと逆に借入額が増えるというデメリットがあります。

借金をまとめなくてはならないほど返済に困っているのに、完済用に借入したお金まで使ってしまったら生活は更に困窮していくことになるでしょう。
また、新たに違う金融機関でおまとめローンを組むことも厳しくなります。

金融機関によっては、借入したお金で完済まで代行してくれることもあるので、ちょっとでも使ってしまいそうな方は相談してみることをおすすめします。

おまとめローンのデメリット4:銀行カードローンで組むのは難しい

現在、銀行カードローンでおまとめローンを組むことは難しいというデメリットがあります。
2017年に金融庁から銀行カードローンの貸付過多が指摘されたことで、銀行が貸付を慎重に行なうようになったからです。

銀行はもともと総量規制の適用外な為、利用者がすでに年収の3分の1以上の借入をしていても、貸付を行うことがありました。 それによって、銀行カードローンは業績を伸ばしてきた部分があります。
けれど、総量規制を超えた貸付をすることによって、自己破産をする利用者が増えたのではないかと問題視されたのです。

借金をまとめるなら多くの場合、高額な借入をすることになりますね。
審査はとても慎重になるでしょう。

よってしばらくは、銀行カードローンでおまとめするのは難しいと言えます。

銀行カードローンの審査についてもっと知りたい方は、「銀行カードローンの融資審査とは?通過の為の重要ポイントまとめ」の記事を参考にしてみてくださいね。

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債務整理も視野に入れるべき

おまとめローンだけが借金問題を解決する手段ではありません。
デメリットを知った結果、借金をまとめてもそこまで返済が楽になりそうにない場合もあるでしょう。

そういう場合には、債務整理も視野にいれるべきです。

借金をまとめることで返済が楽になることはありますが、元金が減ることは絶対にありません。
しかし、債務整理なら元金が減る可能性があります。

債務整理の種類と主な特徴は以下です。

  • 任意整理
    将来的にかかる利息をなくしてもらえるように金融機関と話し合いをすること
  • 個人再生
    裁判所を通して原則として借金を5分の1まで少なくし、3年ほどで完済出来る額にしてもらうこと
  • 自己破産
    裁判所から免責を受けて、借金を免除してもらうこと

借金問題は一生解決しない問題ではありません。
債務整理について無料相談できる弁護士事務所もあるので相談してみましょう。

まとめ

ここまで、おまとめローンのデメリットについて解説してきました。
借金をおまとめすることで、返済が困難になることもあるのは衝撃ですよね。
慎重に考えなくてはいけません。

さて、もう一度簡単にまとめると以下のようになります。

  • おまとめローンは総量規制の対象外
  • おまとめローンにはデメリットが3つある
  • 銀行カードローンでおまとめするのは難しい
  • 借金問題の解決には、債務整理も視野に入れるべき

おまとめローンは、テレビや雑誌などで良い点ばかりを伝えられがちです。
しかし、メリットがあるということはデメリットもあるということ。
悩んだ時こそ、一度立ち止まって情報を集めてから検討することで失敗を少なくしましょうね。