質屋の金利が分からず、利用を悩み暖簾前にいる状態

お金を借りたいと思った時、金融機関から借入する場合には審査が必要です。

けれども質屋であれば、自分の返済能力に関係なくお金を借りることが可能。

お金を借りることが出来るかどうかを左右するのは、担保にする品物の価値のみです。

しかし質屋と金融機関のキャッシングの金利は大きく違います。

金融機関でお金を借りるような感覚で質屋を利用するのは危険です。

利用する前に質屋の金利の仕組みを知っておかないと、気づかぬうちに大損してしまうかもしれません。

この記事では、質屋を利用する前に知っておきたい金利の仕組みを解説していきます。

また、共に金利の計算方法を紹介。

参考にしてみてくださいね。

質屋とは?

自分の品物を質屋に預け入れ、それを担保にお金を借りることが出来るお店のことです。

身分証明書と品物を質屋に持ち込み、品物を査定してもらうことで借りることが出来るお金が決まります。

高額な査定額がつく品物を持ち込んだ方が、高額を借りることが可能です。

基本的に3ヶ月で質流れ品となり、返済義務がなくなる

質屋に持ち込んだ品物で借りれるお金は、利息と元金含めて基本的に3ヶ月で完済しなくてはなりません。

この3ヶ月間で完済することが出来なければ、預けた品物は質流れという状態になり、質屋のものになります。

その代わり、その時点で返済義務はなくなるのです。

また、質流れさせたくない品物の場合には、延滞する利息分だけ追加で支払うことで、品物の所有権を持ち続けることも出来ます。

質屋の金利の仕組みとは?

質屋も賃金業者と同じように、お金を貸してその元金と利息をもらうことで利益を出しています。

質流れが起きた時は、顧客に貸した額と品物の販売額の差額分の利益も得ることが出来ます。

しかし、質流れした品物が必ず売れるとは限らないということ、また、顧客の殆どが短期間の借入であり利息による利益も少ないという状況から、賃金業者よりも金利を高く設定することが認められています。

賃金業者との大きな違いは、その金利の表示設定です。

金利表示が月利になっている

金融機関であれば、金利は年利で表示されています。

例えば金利18%と表示されている金融機関であれば、イコール年利18%という意味になります。

しかし、質屋の場合には年利ではなく月利で金利を表示しています。

すなわち、月にかかる金利の%を表示しているということです。

実際にかかる年利を計算する方法

実際に例を出してみましょう。

東京に店舗を構えている須賀質店の場合、以下のような金利となっていました。

  • 借入金額が1万円以上10万円未満→月利3%
  • 借入金額が10万円以上30万円未満→月利2%
  • 借入金額が30万円以上→月利1.5%

これは月にかかる金利になるので、年利にする為に12をかけてみると、年利36%から18%になります。

金利が高いと言われる消費者金融であっても年利18%なので、少額の借入であれば2倍ほどの差があります。

もう少し分かりやすく説明しましょう。

実際に年利18%で1ヶ月5万円借りて返すとしたら、利息は約740円になります。

これを年利36%で1ヶ月5万円借りて返すと、利息は約1,479円になるんです。

金利表示が違うだけで、こんなに負担する利息額は変わります。

質屋の上限金利は年利100%を超える

また、質屋によって金利の%は大きく異なります。

賃金業を営む金融機関とは異なり、質屋営業法という法律に基づいて営業しているので、上限は年利108%程度(うるう年等によって異なる)まで認められています。

質屋を利用する場合には、必ず金利を比較してから利用するようにしましょう。

満月計算と暦月計算がある

さらに、質屋には金利を計算する際に2つの計算方式が認められています。

1つずつ説明していきましょう。

  • 満月計算
    例えば1月1日にお金を借りたのであれば、2月1日までが1ヶ月と見なされる計算方式のことです。
    月によって28日だったり、31日だったりと差がありますが、この差も関係なく1ヶ月間は1ヶ月分の利息が発生します。
  • 暦月計算
    例えば1月20日にお金を借りたとしても、1月31日までが1ヶ月と見なされる計算方式のことです。
    よって、月末最終日にお金を借りて翌日(月初)に返した場合には、1日しか借りていなくても、2ヶ月分の利息が発生します。
  • 計算方式の違いで、大きく負担する利息額が変わります。

    質屋を利用する際には、金利の計算方法を必ず確認してください。

    1日で返済しても、最低1ヶ月分の利息がかかる

    また、質屋には日割り計算がありません。

    例え1日で完済したとしても、最低1ヶ月分の利息はかかります。

    質屋でお金を借りようと思った時点で、1ヶ月分の利息は払う必要があるという認識を持っておくようにしましょう。

まとめ

いかがでしょうか。

質屋を利用する際には、金利が月利で表示されていたり、利息の計算方法が大きく異なるという点から、確認するべきことが多くあるということが分かったのではないでしょうか。

ここでもう一度まとめてみましょう。

  • 質屋は品物を担保にお金を借りることが出来るお店
  • 借りたお金を期日までに完済出来なければ、品物は質流れ品となるが、返済義務はなくなる
  • 質屋の金利表示は月利になっている
  • 質屋の上限金利は100%を超える
  • 金利の計算方式は、満月計算と暦月計算がある
  • 1日で返済しても、最低1ヶ月分の利息がかかる

質屋は、個人の返済能力に関わらずお金を貸してくれるお店です。

しかしその分、利息を高く取ることで利益を生み出しているということでもあります。

自分が金融機関でキャッシングするべきか、質屋でお金を借りるべきかは、利息などのマイナス面も考えた上で決めるようにしましょう。